ゴルゴンゾーラとハチミツってアリなの?ブルーチーズとの違いは?

ゴルゴンゾーラとハチミツって合うの?

ゴルゴンゾーラとハチミツ

「ゴルゴンゾーラとハチミツ」

ブルーチーズ(青カビタイプ)のゴルゴンゾーラと甘いハチミツを一緒に食べるのを目にした事はありますか?

例えば、ゴルゴンゾーラチーズにクルミやレーズンなどをパラパラとかけて、最後にハチミツをトロリとかけるおつまみ。イタリアンレストランやバーなどでたまに見かけます。

他にも、スライスしたフランスパンにゴルゴンゾーラチーズを乗せて焼き、最後にハチミツをかけるカナッペスタイルや、ゴルゴンゾーラのピザにハチミツをかけて食べるスタイルなどもあります。

「ただでさえ癖の強いゴルゴンゾーラチーズにハチミツをかけて食べるなんて…想像しただけで…最悪でしょ。」

そんな風に思われる方もたくさんおられますよね。

わかります。私も初めて存在を知ったときの衝撃と、初めて食べたときの記憶は忘れられません。

「何あれ?メジャーな料理なの??」
「本当に美味しいの?好き嫌いあるんじゃないの?」
「どうやって作ってるの?」

こんな疑問が次々と浮かんできます。

ゴルゴンゾーラとハチミツという、よくわからない組み合わせ。
一体どこの誰が考えたんだ…。アリなのそれ?

そんなさまざまな疑問、疑惑にお答えしていきましょう。
ようこそ、ゴルゴンゾーラとハチミツの摩訶不思議な世界へ!

ゴルゴンゾーラとハチミツは合うよ!ただし…

ゴルゴンゾーラとハチミツ

先に結論を申し上げておくと、ゴルゴンゾーラとハチミツの組み合わせはとっても合います!

少々クセがあるものの、そもそもゴルゴンゾーラ自体がクセのあるチーズですので、そのクセがやや軽減され、ハチミツの優しい甘さがなんとも言えない不思議なハーモニーを奏でます。

嫌いな人は嫌い!という側面ももちろんあります。甘じょっぱい系の味がそもそもダメな方は苦手かもしれないですね。例えば、酢豚のパイナップルがダメとか、サラダのリンゴがダメとか。

いわゆる、「そういう系」の組み合わせです。

ただし、自分で作る場合は、ハチミツの量を調整すれば自分好みのアレンジも簡単なので、ぜひいろんな場面で食べてみてほしい組み合わせですね。

それでは、ゴルゴンゾーラとハチミツの組み合わせがなぜ人々を魅了するのか、もう少し詳しく深掘りしてみましょう!

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ゴルゴンゾーラとブルーチーズって何が違うの?

ゴルゴンゾーラチーズ

そもそもゴルゴンゾーラってどんなチーズなのでしょうか。

チーズってことくらいしかわからないけど、ゴルゴンゾーラってよく聞きますよね。そしてブルーチーズもよくコルニチョーネ(縁)にします。

ゴルゴンゾーラはブルーチーズの一種だと先ほど申し上げましたが、「ん?結局、ゴルゴンゾーラとブルーチーズって何が違うの?」という疑問が浮かんできますね。

まずはゴルゴンゾーラとブルーチーズの関係性を整理してみましょう。

ブルーチーズは青カビが繁殖したチーズの総称

ブルーチーズの青カビ

ブルーチーズは青カビが大理石のように繁殖したチーズの総称です。通称「青カビタイプ」とも言われ、風味が超強烈。ゆえに好き嫌いが真っ二つに分かれるクセのあるチーズです。

そしてチーズの中でもかなり塩っけが強く、味が濃厚なのも特徴。ブルーチーズのこれらのクセが、好きな人にはたまらないようです。

世界の種類豊富なブルーチーズ

ブルーチーズ(青カビタイプ)は種類も豊富です。

カンボゾーラ(カンボゾラ)

 

産地はドイツのバイエルン地方。カマンベールチーズとゴルゴンゾーラを一緒にしたらさらに美味しくなるだろうと作られらのがこのカンボゾラです。名前の由来もカマンベールとゴルゴンゾーラの造語です。白カビと青カビの両方が使われているので、青カビの風味が少なく、クリーミーで食べやすいのが特徴です。

ゴルゴンゾーラ

 

ゴルゴンゾーラはブルーチーズに属します。今回の主役なので、じっくりと後述しますね。

ロックフォール

 

フランスのミディ・ピレネー地方にあるロックフォール村が産地です。世界三大ブルーチーズの1つで非常にメジャー。青カビがマーブル模様をしている美しいブルーチーズです。塩分が非常に強めで青カビの刺激も強めの個性的な味わい。クセもトップクラスで通好みです。ナッツやレーズン、そして蜂蜜にとてもマッチします。ロックフォールの原料は羊のミルクです。

ブルー・デ・コース

 

フランスのミディ・ピレネー地方にあるロックフォール村が産地です。世界三大ブルーチーズのロックフォールと産地も青カビの種類も一緒です。違うのは原料で、ブルー・デ・コースは牛乳を使用します。「ロックフォールの牛乳版」と言われ、なめらかでとろけるような味わいが特徴。さらに熟成させると、パンチの効いたブルーチーズの味わいに変化します。

ブルー・ド・ジェックス

 

フランスのジュラ山脈の高地で作られるブルーチーズです。生産料が非常に少ない貴重なブルーチーズで優しい味わいが特徴。また、チーズフォンデュに使うことでも有名です。

スティルトン

 

エリザベス女王の大好物として知られるチーズがスティルトンです。世界三大ブルーチーズの1つとして有名で、イギリスが原産。青カビがマーブル模様となり見た目にも美しいブルーチーズです。青カビの強い香りと塩っけが効いていて濃厚なコクが特徴です。

ババリアブルー

※現在、日本では販売されていません。

産地はドイツのバイエルン地方。カマンベールのように、表面が白カビに覆われており、中はなめらかなクリームチーズに青カビが入っています。白カビと合わせたタイプのため、非常にクリーミーで青カビの刺激も控えめ。ブルーチーズのビギナーにぴったりのブルーチーズです。そのため、朝食のパンのお供や、チーズケーキに使われることも。

フルム・ダンベール

 

フランス中南部のオーヴェルニュ地方で生まれたブルーチーズ。直径約13cmで高さが約20cmの円筒形が特徴的で非常に珍しいチーズです。塩っけはマイルド目で、青カビが多めに見えますがそれほど刺激やクセは強くなく、食べやすいブルーチーズです。

ブルー・デュ・ヴェルコール・サスナージュ

 

14世紀頃からアルプスのふもとで作られている伝統あるブルーチーズです。表面が赤っぽく中身はクリーム色で弾力があります。円盤状の形状をしており、ブルーチーズの中ではマイルドな味わい。食べやすいブルーチーズのため、パンのお供にしたり、ワインや軽食のお供にも最適です。

ゴルゴンゾーラは世界三大ブルーチーズ

ブルーチーズには多くの種類があることがお分かりいただけましたね。
その中でも、ゴルゴンゾーラは世界三大ブルーチーズの1つに数えられています。

世界三大ブルーチーズ

  1. フランス「ロックフォール
  2. イギリス「スティルトン
  3. イタリア「ゴルゴンゾーラ

ゴルゴンゾーラの産地はイタリア、ロンバルディア州のゴルゴンゾーラ村。

ゴルゴンゾーラの青カビは優しい刺激で、塩気の中にもほんのりと甘みを感じさせます。クセの強いブルーチーズの一種ですが、食べやすさと親しみやすさが際立つブルーチーズです。塩加減もやや控えめで、口当たりはねっとりとしています。

また、ゴルゴンゾーラには「ドルチェ(甘い)」と「ビカンテ(辛い)」の2種類が製造されています。

「ドルチェ(甘い)」は口当たりはマイルドで青カビも少なく、初心者向き。「ビカンテ(辛い)」はドルチェより青カビが多く、ピリッとした刺激があります。

総じて、ゴルゴンゾーラはブルーチーズの中でも食べやすく、しっかりと青カビの刺激と風味も楽しめるチーズなのです。

クセのあるチーズには甘いものを合わせるのはメジャー

チーズに甘いものを合わせる

まず、チーズに甘いものを組み合わせるのはとてもメジャーですよね。

代表格がマスカルポーネチーズ。濃厚で生クリームのようなマスカルポーネは、フルーツと合わせるのが王道です。組み合わせるだけで簡単にデザートができてしまいます。

日本のメジャーチェーン店のドトールコーヒーでも、蜂蜜とチーズを組み合わせたメニュー「ミラノサンド ハニーハム&チーズ」を期間限定で展開しています(2018/9/13〜)。

ドトールコーヒーミラノサンド ハニーハム&チーズ

このサンドイッチにもチェダーやカマンベール、そしてマスカルポーネが使用されていますが、ここで注目なのはハチミツを使っていることですね!チーズとハチミツの組み合わせはとても合うようです。

それでも、クセが強いチーズに甘いものはちょっと合わせずらいんじゃないの?と疑問が湧いてきますよね。

いえ、全くそんなことはありません。

本場イタリアでも、ゴルゴンゾーラのようなクセの強いチーズに甘い果物を合わせたメニューやレシピがたくさんあります。

例えば、カットしたイチジクにゴルゴンゾーラとナッツを乗せてオーブンでこんがり焼いたり、リンゴや洋梨とゴルゴンゾーラを焼いてオリーブオイルをかけてみたり、誰が発見したのかは不明ですが「これはアリだわ!」となったのでしょう。

そして、今回のテーマのように、ゴルゴンゾーラのピザに果物とハチミツをかけるメニューもあります。

日本でも甘じょっぱい味付けは古くから人気ですが、塩っけが強めのブルーチーズはまさに「甘じょっぱさ」を出すにはもってこいの食材。

ゴルゴンゾーラのようにクセのあるチーズと甘いものはとても合いますし、実は昔から定番の組み合わせなのです。

ゴルゴンゾーラとハチミツのメニュー

最後に皆さんがよく食べたり作ったりしているゴルゴンゾーラとハチミツのメニューを見てみましょう。チーズ料理だけあって、焼き系が多い印象。レストランのメニューも美味しそうでした。

ゴルゴンゾーラとハチミツは黄金コンビ

ゴルゴンゾーラとハチミツのスイーツ

クセの強いゴルゴンゾーラと栄養満点のハチミツは、ゴルゴンゾーラのピリッとした刺激をハチミツがマイルドに優しくしてくれる組み合わせ。まさに黄金コンビと言えます。

ワインのおつまみにカナッペを作ってみたり、
食後のデザートにフルーツと組み合わせたり、
パーティーメニューにトーストやピザを作ってみたり、

あらゆるシーンで、いろんなアレンジを加えて楽しめそうな組み合わせです。

当サイト「美味しい冷凍ピザ」でも、ゴルゴンゾーラとハチミツを使ったピザをレビューしています。デザートピザのイメージで食べましたが、後がけのハチミツの量を控えめにするとゴルゴンゾーラのピザとしてゴルゴンゾーラのみ、思う存分楽しめる一度で2度美味しいピザでした。

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