自宅でもお店でも気軽に食べられるピザ♪
子どもから大人まで気軽に食べられるピザは、今も昔も大人気ですよね!
そんなピザですが、いつどこで生まれて、どのように世界中に広がったのかご存知ですか?
今回はみんな大好きなピザの起源についてどこよりも詳しく解説します!
ピザの起源を知れば、今後食べるピザの味が一味違うものになるかも…?
ぜひ最後までご覧くださいね。
丸くて平らなピザ生地は、世界最古のメソポタミア文明が起源
ピザと言えば、小麦粉を材料としたパン生地を平らに伸ばして、丸くして石窯で焼いたものですよね。
この丸くて平らな形状のパン生地は、ピザに限らずカレーと一緒に食べる「ナン」や、イタリア料理の「フォカッチャ」などと起源が重なります。
「小麦粉で作った生地を丸くして焼く」というシンプルなパンの作り方は、世界で最も古いメソポタミア文明が起源だといわれています。
時期でいうと、今から10000年前のこと。
この薄いパンのようなものは今のパンようにモチモチ、フワフワした食感ではなく、おせんべいのような固いものだったと言われています。
3000年ほど前から、この食文化に「発酵」という過程が古代エジプトで加わり、酵母の働きでパン生地がよりモチモチするようになりました。小麦粉は挽いて粉にして使用しますが、この小麦粉を挽く石臼も次第に改良されて、食感も徐々に良くなっていったのです。
エジプトではパンが石窯で焼かれるようになり、この作り方が現在のインドカレーのナンやイタリアのピザの起源になったとも言われています。
ピザの語源は?
そもそも「ピザ」という言葉は一体どこから生まれたのでしょうか?
ピザの名前の起源にはピザの材料や、ピザを作る過程を表す言語が語源だという説が多いようです。
発酵させた生地は古代ギリシャ語で「pikte」ですが、これがラテン語の「picta」となり、これがピザの語源となった説もありますし、ラテン語の「pinsere」という動詞は「強く打つ」、「叩く」という意味のほかに「伸ばして広げる」という意味も含んでいます。まさに「ピザ」を連想させる言葉ですよね。
正確な語源は現在も明らかになっていませんが、生地そのものや作る過程の動作から「ピザ」へとつながったという見方が有力のようです。
ピザの起源はやっぱりイタリア!
ピザといえばやっぱりイタリアかな…?
とご想像の方は多いですよね!
その通りです。薄く焼かれたシンプルなパンの生地が、「ピザ」として本格的に使用されるようになったのは、16世紀のイタリアのナポリです。
当時はギリシャ人が多くイタリアに移住していて、店や屋台で焼いたパンにラードを塗って提供していました。
このラードはパンを固くさせないために使用されていたもので、17世紀に入るとラードではなくチーズが使用されるようになりました。この頃から「ピザ」と名付けられ、お客に提供されるようになりました。
それからのピザは、新鮮な魚介類を使用するなど、様々なアレンジが施されて、今のピザへと進化していきましたが、中でも現在のピザにつながる大きな転機となったのはヨーロッパから伝わってきた「トマト」です。
トマトは、パスタの具材として現在も多くのイタリア人に愛されている食材。そんなトマトは16世紀頃からイタリアに広まりました。
当時のトマトは「毒がある」と思われていたので、食用ではなく主に観葉植物として流通していました。それからスペイン領だった当時のナポリの貧しい人に食べられるようになり、イタリア全土に広がったとされています。
イタリアの人気ピザ「マルゲリータ」の由来
イタリアのピザと言えば「マルゲリータ」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
ピザの代表ともいえるマルゲリータの由来は、イタリア王の王妃、マルゲリータからきています。
1889年にマルゲリータ妃がナポリを訪ねた時、当時有名なピザ職人のエスポジトとその妻が、3枚のピザを献上しました。そのうちのひとつがトマトソースとモッツアレラチーズ、バジルを乗せて焼いたピザでした。
このピザの色合いがイタリアの国旗で、それを見たマルゲリータ妃はとても喜んだそう。それを受けて、そのピザを献上したピザ職人のエスポジトがピザの名前を「マルゲリータ」と名付けたのです。
マルゲリータを大解剖した「【マルゲリータの全て】絶品通販マルゲリータ4種と都内厳選2店!由来とマナーも」も興味のある方はどうぞ。
宅配ピザはアメリカが起源!これにより世界中でピザが知られるように
イタリアからアメリカへ。
イタリアが起源のピザ食文化は、20世紀のはじめにアメリカにも伝わりました。
きっかけはイタリアからの移民がアメリカのマンハッタンに店舗を構えて提供したこと。これにより、アメリカ人にピザが知られるようになったのです。
現在、ピザといえば日本でも宅配で注文する人が多いですが、この宅配ピザを始めたのがアメリカです。
1958年に「ピザハット」、1960年には「ドミノ・ピザ」も誕生し、それ以来アメリカ国内でも欠かせない食文化として発展していきました。ちなみに、ひと昔前の日本では宅配ピザはバイクで配達されるのが一般的でしたが、アメリカでは基本的にワゴン車で配達されていました。
アメリカのピザは具材とチーズをたっぷり乗せた独自のスタイル。冷凍ピザも販売され、「自宅にストックできて、手間いらずで調理できる」と瞬く間に人気となりました。
ちなみに、イタリアのピザは石窯で焼かれているものですが、アメリカのピザは鉄の板を敷いたオーブンで焼く作り方が主流。この作り方の違いがイタリアの「ピッツァ」とアメリカの「ピザ」の違いとして広く認識されています。
イタリアの「ピッツァ」とアメリカの「ピザ」の違いについては「「ピザ」と「ピッツァ」は違う食べ物!その4つの違いとは?」でさらに面白い小話をまとめています。雑学好きの方はぜひ。
日本のピザの起源
日本におけるピザの起源には多くの説がありますが、特に有力だと言われているのが、1944年に兵庫県神戸市内のイタリアンレストランで提供されたピザです。
一方で、戦後兵庫県宝塚市内にオープンしたイタリアンレストランで提供されたものが初めてだという説もあり、ハッキリとした起源は現在も分かっていません。
ピッツェリアというピザ専門店が初めて日本でオープンしたのは、1954年の六本木、「ニコラス」というお店だと言われています。当時は最先端のお店として、若者を中心に人気を集めました。
ピザが日本で知られるようになったのは、1964年に開催された東京オリンピックがきっかけです。当時は海外から訪れる人も多く、珍しい文化や食も同時に伝わり、ピザを始めて知り、食べる日本人も増えていったのです。
日本でも冷凍ピザや宅配ピザが人気を集めるように
アメリカで人気が高い冷凍ピザは、東京オリンピックを皮切りに日本国内でも販売されるようになりました。
それから冷凍ピザが広く日本人に食べられるようになるのですが、そのひとつの要因となったのは、当時日本に普及し始めていた「オーブントースター」です。
これにより、冷凍ピザが家庭で簡単に調理できるように。
当時店舗が増えていたファミリーレストランも、冷凍ピザを取り入れたメニューを展開し、外食でもピザを食べる光景が多く見られるようになりました。
1970年に入ると日本でもピザブームが起こり、1985年には「ドミノ・ピザ」、1987年には「ピザーラ」が店舗をオープンし、宅配ピザが一気に広がっていきました。
前述した通り、当初の日本の宅配ピザはアメリカとは異なり、三輪のスクーターで配達していましたが、その理由は多くあります。
まずは日本の交通事情によるもの。日本は渋滞や細い道が多いので、配達のしやすさから三輪スクーターが取り入れられました。
また、三輪は転倒しにくく、荷台にピザを積めば平行の状態がキープできて、型崩れもしにくいのも大きなメリットだったようです。
現在は車での配達も多く見られますが、三輪スクーターだったからこそ、日本の家庭にも広くピザが浸透したのかもしれません。
また、ピザの箱も保温パックで包むことで、よりアツアツな状態のピザが自宅でも食べられるように。冬に宅配を依頼しても熱いピザが食べられるのは嬉しいですよね♪
このピザを保温するアイデアはピザ以外の商品のデリバリーにも活用されています。
冷凍ピザだけではなく、現在は全国各地でピザ専門店のピッツェリアがオープンし、本格的なイタリアの味わいはもちろん、オリジナルティがあるピザまで幅広く食べられています。
日本では現在も変わらず、宅配ピザが大人気ですよね♪
イタリアから生まれたピザの食文化は、国境を越えて日本でも愛され続けているのです。
ピザの起源は国を越え、多種多様だった!
ピザは元々、簡易的に焼かれた薄いパンが起源です。
現在でも日常的にピザが多く食べられているイタリアやアメリカでは、味わいなどに違いはありますが、それぞれ独自の美味しさがあって食べ比べてみるのも楽しいですね♪
日本でもピザを専門に扱うお店が多いですし、冷凍ピザや宅配ピザなど楽しみ方が豊富なので、ぜひこの機会に好きなピザを家族で食べてみてくださいね!
全国どこでも宅配でき、自宅ですぐに食べられる本格冷凍ピザ。みんなが食べてる人気ピザは「【お取り寄せ冷凍ピザランキング13選】みんなが食べてる人気の冷凍ピザはコレ!」にまとめました!興味ある方はぜひご覧くださいね。